ハクサイ

ハクサイは鍋物の具として無くてはならないものであり、また漬物用などとしても大変人気がある野菜です。そのため、家庭菜園でもよく栽培されるようです。しかし、ハクサイは、その生育に適した温度が15度から20度となっており、非常にデリケートな野菜でもあります。
関東地方では、8月中旬から9月上旬の時期に種を蒔きます。種を蒔く時期が早過ぎれば病気にかかりやすくなり、反対に遅過ぎた場合には結球しなくなってしまいます。種まきをする場合には、先ず指先で軽く土を押さえて溝を浅く作ります。株の間は最大50センチほどの間隔をあけるようにして、種を5粒くらいずつ蒔いていきます。
そして、種の上に5ミリほどの厚さになるように土をかぶせていき、水を十分に与えておきます。
本葉が2枚ほどの頃に1ヶ所におよそ6株、本葉が4枚ほどの頃には1ヶ所におよそ3株に間引いていきます。最終的には本葉が6枚ほどの頃に一本立ちになるように、段階的に間引いていきます。
秋も深まった11月頃においては、ひもでハクサイの外葉を包み込むように縛っておきます。ハクサイは成長が早く、早生種では秋に種を蒔くと12月頃には結球していきます。株を上から手で押さえてみて、硬くなっていれば収穫することができます。
収穫の際は、外葉を取り除いて株を少し傾け、包丁で根元から切り取ります。収穫した後は5日ほど陰干ししておき、新聞紙に1個ずつ巻いて暗所に保管しておきましょう。